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アーマ・パーチャナ

アーマ(未消化物)

※アグニが弱ると、食べたものをうまく消化することができず、体温が下がり免疫力が低下していきます。この時に蓄積された消化しきれなかった食物のことをアーマとよびます。

アーマは非常に強い粘性を持って私たちの体内の※スロータスを閉塞させ、その結果として体内の循環がうまく行われなくなります。また、アーマが付着した箇所にドーシャもおおうように蓄積していきますので、ドーシャの乱れを整えるためにも、まずは、アーマを除去することが必要となってきます。


※アグニ…「消化の火」。消化力。体内に取り入れた食物を充分に消化し、栄養液を細胞へと運び細胞で代謝が行われ老廃物をきちんと排出する一連の力のことを指します。どんなに栄養学的にみて体によいものや、自然志向なものを食べても、このアグニの力が弱ければ、うまく消化が行われず、食べたものは身体の組織にも、エネルギーにも、さらには排泄物にもならずに未消化物(アーマ)となって体内に蓄積し、体によいはずの食物が毒素となってしまいます。

※スロータス…体内に栄養液を運んだり、老廃物を体外に排出したりするための管。血管・リンパ管・消化管・汗管・気道などのこと


アーマが蓄積すると?

・粘着性の便秘

・体が重い、倦怠感(昼食後に眠くなる)

・関節部位が痛み、その痛みが数日後には別の関節に移動することがある

・腰・踵・足底の痛み

・口内のねばつき、唾液がふえる

・味覚がわからなくなる

・下痢が続く

・体力・気力がなくなる

・鼻水がとまらない


アーマが蓄積した状態は、カファドーシャの過剰の時とよく似ています。

カファをバランスさせる方法を日常の中に取り入れていくように心がけましょう。


アーマ・パーチャナ(アーマの浄化法)

アーユルヴェーダでは、消化力をいつも、よい状態に保つためには食後3時間、以前の食事が完全に消化され、完全に空腹になった状態で次の食事をとることが重要だといっています。

自分の体質や乱れているドーシャを整える食事、消化力に合った食事を心がけることが大切です。生の食物のとりすぎを控え、適度に油分を含んだできたての食事をあたたかいうちに食します。食事中にとる水分として常温以下のものはアグニを減弱させるため、なるべく避けましょう。白湯をとりながら食事をするとアグニを高めてくれます。

上記のようにアグニを高める食事法を心がけながら、


①白湯をとる(アーマの蓄積度が高い場合は、しょうが、レモン、黒こしょう、岩塩or海塩などをプラスするとよいでしょう)

②運動を心がける

③食事を軽くする(朝食は抜くか流動状のもの、10:00〜14:00は一日の中でも最も消化力が上がる時間帯のため昼食を一日の中心に置く、夕食は早い時間に少量にするetc‥)

他にアーユルヴェーダでは、アグニを高めるたの食前にとるスパイスブレンドとして、ヒング・岩塩・こしょう・長こしょう・しょうが・クミン・クローブ・アジョワンの8種類のスパイスを同量の割合でブレンドし、ギーで練ったものをひとくちとってから食事をするという方法があります。

スパイス類は全般、アグニを高める効果がありますので、料理の中にうまく取り入れてみることもおすすめです。


忙しい日々の中、自分の大切な体と心を守り、真の健康の維持と促進のために、できる時にできることをとり入れて実践することをおすすめします。



 -Ayurveda salon-

  Arunachala アルナチャラ

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